スーパーフードのプロフィール

チアシード


1.チアシードとは
 チア(学名)Salvia hispanica)は、中央アメリカ原産のシソ科の1年草で、高さ約1 mに生長し、白または紫色の小さな花をつけます。種子 (チアシード) は直径約1 mm、黒または灰色の卵型で、古代アステカで食用として用いられていました。この植物は、チアとして知られている2つの植物のうちのひとつであり、もうひとつのSalvia columbariaeは、一般的にゴールデンチアとして知られています。チアシードは、繊維質やオメガ3系の必須脂肪酸のαリノレン酸、必須アミノ酸、ミネラル(カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛)などを豊富に含んでいることが知られており、近年スーパーフードとして人気が広がっています。
2,チアシードの歴史
 チアシードは1540年〜1585間で作成された、16世紀のアステカ族の写本に記述があり、その中でチアシードとアステカ族によるその使用法が説明され、描かれています。それによれば、この植物が広く栽培され、38のアステカの地方州の21州で貢物として贈られていたことが示されています。経済史家は、チアシードは、トウモロコシと同じように広く使用された主食であったことを示唆しています。
3.チアシードの成分と利用
 チアシードは、タンパク質 (15~25%) 、脂質 (30~33%) 、炭水化物 (26~41%) 、食物繊維 (18~30%) 、カルシウム、マグネシウム、鉄などを含み、脂質の60%はα-リノレン酸、20%はリノール酸からなります。ただし、産地や生育環境・年数によって大きく変動することが知られています。
 チアシードは、トッピングとして他の食品に添加され、またはスムージー、朝食用シリアル、エネルギーバー、グラノーラ·バー、ヨーグルト、トルティーヤ、パンに入れられ、ゼラチン様物質化に加工され、または生で消費されています。そのゲルは、他の栄養素を提供しながら、ケーキ中の卵成分と油の25%程度を代替品するために使用されています。
     
 

*フリー百科事典ウイキペデイア 英語版
*メデイカルハーブ安全性ハンドブック
*独立行政法人国立健康•栄養研究所:健康食品の安全性•有効性情報データベースWebページ

 
フリー百科辞典ウイキペデイアより